あいの里クリニック前にあるあいの里リハビリ苑の畑。
大家さんのお気遣いで今年も畑に野菜を植えることができ、この度芋掘りをすることができました。
この畑で「芋掘りがしたい」「採れた芋でおやつを作って皆さんと味わいたい」という一念で、6月にサツマイモの芋ヅルを密かに植えていました。
芋の育て方の先生は、以前入所者されていたKさんのご家族で、今年の1月に天国へ旅立たれたHさん。
面会時だけでなく、Kさんが退所されてからも「元気にしょうるか?」と時折リハビリ苑に顔を出して下さっていたHさん。
その際、大きなサツマイモをプレゼントしてくださったり、どのようにすれば大きなサツマイモが出来るのかを教えてくださっていました。
6月に入り、H先生の教えて下さったことや実家の母が植えている芋畑を思い出しながら、芋ヅルを植えていきました。
用意したツルはわずか20本。植え付けてすぐに肥萎えてしまうものもあり、どうなることやと心配していました。
その中で精鋭数本が徐々に伸びていきました。
夏、芋ヅルはぐんぐん伸びて畑中に広がっていきました。それと共に雑草が元気よく生い茂り大変なことになっていましたが、作業療法の一環として作業療法士のYさんと入所者Oさんを中心に入所者の皆様が日々草取りに励んで下さり、芋掘りができるようになっていました。
季節外れの台風など、雨が続いた10月でしたがやっと晴れの日を迎え、10月26日に入所者3名・職員4名で畑に行きました。
ツルをよけるKさん。
「ここを掘ってみて」とYさん。
暑い夏にも雑草を取ってくださっていたOさんはお二人の勢いに最初は圧倒されていました。
畑を掘っていくと大きなサツマイモが現れました。
芋を素早く採り、ついている根を取っていくYさん。
どんどんツルを取り、周囲の雑草も取っていくKさん。
お二人に圧倒されていたOさんも参加され、たくさんのサツマイモを収穫することができました。
(皆さんの勢いに職員は転びはしないかとヒヤヒヤでしたが・・・)
今回、芋掘りをしたことでインドア派だと思っていたYさんが「久しぶりに土を触って良かった」との感想を言われたことが新しい発見でもありました。また、Kさんからは「この後は白菜を植えたらええよ」と教えてもらい、次の計画もできました。
芋掘りのあとは皆さんでお茶を飲み、柿を食べながらお話が弾みました。
「やっぱり焼き芋が美味しいかな」「芋の天ぷらも美味しいな」と今度は食べることを考えながら楽しい芋掘りは終了しました。
このサツマイモがどこかで入所者の皆さんのお口に入るかもしれませんので、楽しみにしておいてください!(←秋のおやつバイキングのメニューの中に”手作り芋ようかん”として食べて頂きました♪)
(介護支援相談員 中嶋 弥生)